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ZOZOテクノロジーズを退職します

はじめに

これはいわゆる退職エントリーです。3月も終わりを迎え、ZOZOテクノロジーズ社員として活動する実質的な最後の日になりました。

誰?という方はツイッターGitHub、本ブログの他の記事などをあわせて見ていただければ幸いです。QiitaSpeakerdeckにもこれまでの活動の一部は記録してあります。

TL;DR

2020年3月末をもって株式会社ZOZOテクノロジーズを退職し、4月よりヒューレット・パッカード・エンタープライズ(所属は日本ヒューレット・パッカード株式会社)にお世話になります。

ZOZOでの在籍期間は2018年4月からのため、ちょうど2年でした。

入社後は、2018年4月より自社プライベートブランド用海外向けECサイト(既にクローズ済)の立ち上げにおけるインフラの構築に始まり、社内向けサービスのAWS環境構築やその監視導入などを勉強しながらおよそ年内まで担当しました。
2019年からは@sonotsさん若い優秀な後輩と一緒に働くことになり、Kubernetesを使った機械学習基盤やリプレイス基盤の設計から運用までに至るさまざまな経験をさせていただきました。

なぜやめるの?

いろいろありますが、最も大きな理由は一言で言えば「直感」です。なんとなくこのタイミングを逃したら負けかなと思って次のステップに進むことを決めました。ZOZOを辞めたいという強い理由はそこまで無かったですし、どちらかと言えば所属していたチームや案件は自分にすごく合っていてやりやすかったです。が、まあ、誰しもここだ!って思うタイミングってありますよね。踏み出してみることにしました。

それから、2019年度における社内の人材流動がなんだかんだ言って比較的激しく、入る人も多くいれば出ていく人もそれなりに見てきました。自分も、そういう人たちを見る中で「自分が本当にやりたいこと」について考える機会が増えました。そうした迷いの中友達や人生の先輩たちと酒を飲みながら「お前はいろんなことに顔突っ込んで何がやりたいんだ」と疑問を投げかけられることもあって、見透かされていたような感じがします。そんなこんなで、2つ目の理由である「自分のやりたいことに進んでみたくなった」という理由に行き当たりました。

ZOZOってぶっちゃけどうだった?

入社当時と今とでは、びっくりするくらい良い方向に変わったと思います。しかし2年で1000人規模を抱えるグループ全体を変えるのは難しいですし、グループの会長や資本の根幹などさまざまな「予期せぬ」部分の変化もありました。

制度の面でもさまざまな良い施策が提案、実現されて、どんどん働きやすい良い会社になっています。辞める人がこんなこと言うのもアレですが、少なくとも僕の所属していたチームは自信を持って他の人に入社をおすすめできるいいチームです。

press-tech.zozo.com

press-tech.zozo.com

press-tech.zozo.com

チームとしては本当にさまざまでした。そこそこの規模の会社ならどこも当たり前だと思いますが、リーダーやチームによって性質や動き方が全く違います。それぞれのチームで本当にさまざまな経験をさせていただきました。インフラ未経験の僕を引き取ってくれたPBインフラのチーム、よわよわな僕にAWSからエンジニアリングに至るまで「当たり前なこと」やその重要性を教えてくれたチーム、そして、ML基盤の本番リリースを経験させてくれたそのっつチーム、全てに学ぶところがあり、感謝の極みです。

在籍中にリリースできたサービスの1つは会社のプレスもだしていますが、他にもGoogle Cloudさんの事例にも紹介していただいています。

cloud.google.com

在籍期間を振り返ると、エンジニアリングを学び、実践し、それを人に伝え、一緒にチームで働き、プロダクトを作り上げ、発信するという、本当に本当に盛りだくさんな2年でした。転職前は自走できないちっぽけなひよっこ開発者(インフラ未経験)だった僕が普通のエンジニアとして一人で働けるようになったのも、機会を与え、見守ってくれた人たちのおかげです。

※このエントリー自体は9割以上2月頭の時点で書き上げているのですが、退職の意向に関する面談を偉い人たちとした時に「なぜやめるのか」とか「どうだったか」みたいな話を聞かれてしまい、この退職エントリーを見せながら話をするといういまだかつて経験のない不思議な1時間を過ごしました(僕だけじゃなく、参加した人全員初めての経験だったみたいです)。納得感あるし、寂しけど頑張ってね、と激励の言葉を頂き、身が引き締まる思いでした。

これから何をするの?

ヒューレット・パッカードの企業向け部門であるヒューレット・パッカード・エンタープライズ(以下、HPE)にて、

企業向けハードウェアの製造・開発およびサービスを行うヒューレット・パッカード・エンタープライズ(以下、HPE)にて、クラウドネイティブ及びDevOps専門のソリューションアーキテクトとして働きます。

※ブコメにて部門という表記は誤りとの指摘をいただき、特に考えずに表記していた部分でしたので修正しました。

HPEではサーバー機を中心としたハードウェアによる事業がメインです。そのためあまり注目されないのですが、実はCNCF(Cloud Native Computing Foundation)のSilver Memberに所属しています。国内では富士通さんがPlatinumに所属するほか、NECさん、アカツキさん、クリエーションラインさん、サイボウズさん、さくらインターネットさん、ヤフーさんが参画されています(気づいたらどんどん増えてた)。HPEはKubeCon + CNConにおいてもスポンサーを行っており(直近ではアムステルダムでPlatinumの実績があります)、マネージドのKubernetesサービスも持ってたりします。

こうした時代の潮流もあるとは思いますが、ハードウェアを主軸とする会社の中で先陣を切って様々なことにチャレンジできる場所を用意してもらったので、精一杯やってみようと思います。また、技術者としてだけではなく、CNCFのメンバー企業に関わる身としても、グローバルなコミュニティに対する貢献度を高めていきたいと強く望んでいます。

他の会社への転職は考えた?

半年ほど前からちらほらと知り合いの会社を中心にお話を聞かせていただいたり、選考に進めていただいたりしていました。結果的にはどこも振るわない/お断りする形になりましたが、振り返ってみればそもそも僕に軸があったわけでもなかったので、そういう意味でも入ったところで申し訳ない感じになっていたかもしれません。

給料あがった?

リアルでお会いした時に聞いていただければお互いの給与額を交換する条件でお教えするかもしれません()

さいごに

ZOZOテクノロジーズでは、ML基盤やリプレイスに伴う新しいクラウドベースの基盤を作りたいと思っているエンジニアを引き続き募集しています。ご興味ある方は僕にお声がけいただければ喜んでお繋ぎします。

また、私と一緒にエンタープライズスケールのアプリケーション基盤を作りたい方もご連絡ください。🙏

ZOZOのみなさま、2年間と短い間でしたが、本当にお世話になりました!!!!!

あ、お約束のやつです。

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