inductor's blog

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カンファレンス運営を"離れた立場で"やってみた振り返り

はじめに

こんにちは。inductorです。

1/25(土)にSRE Nextというイベントがありました。

国内では初めてのSRE(Site Reliability Engineering)に関するカンファレンスで、母体であるSRE Loungeは数ヶ月に1回程度で開催されているオープンなミートアップのコミュニティです。

「離れた立場」とは

文字通り、コアスタッフとしては名前がありましたが、当日まであまり動けませんでした。そのため、大前提として当日まで頑張っていたコアスタッフの皆様には本当に感謝&敬意の気持ちしかありません。 特に自分のことを知らない人からしたらなんでこいつ中におんねん、と思った方もいらっしゃったかもしれません。

あと当日アサインがRoom Dの司会だったのですが、Room Dは1つだけフロアが違う上に、あいだの時間3コマ以外はサテライトのみもしくは休憩スペースになっていて比較的に部屋のオペレーションに余裕がありました。なので物理的にも離れていました。

また、部屋のリーダーがきっちりした方で様々な事前情報を把握していたため、自分は実際にはほとんど前準備することなく当日を迎えることができてしまいました(めちゃくちゃ感謝)。

じゃあ何してたの

あんまり動けないことは表明していたので、「当日番長やります!!!」と宣言していました。

当日番長とは別に運営として本部の指揮系統による指示をどうするかみたいなところとはまた別の文脈で

  • 参加者が困っていそうなちょっとした不満や不明点をウォッチする
  • 一人で懇親会に出られてる方に声を書けて他の人につなぐ
  • スタッフのコミュニケーションや経験不足を支える

みたいなことを個人的に目指していました。曲りなりにそこそこにイベント運営の現場役として高専祭からテックカンファレンスまでやっているところもあり、なんとなく期待されていそうな役回りでもあったとは思います。

部屋の当日オペレーションを大体やってた

今回サテライト配信はYouTube Liveを使って行ったのですが、会場の配信機材が特殊な作りになっていて出力の切り替えなどが非常に便利なシロモノだったのですが、一方で機械に弱い人には複雑だったかもしれません。自分は高専祭の時から配信などの技術に触れていたため、当日は配信担当の方にはほとんど手を借りず自分で司会とインカムの会話と配信をやれました。

オペレーションの問題で配信担当の方がRoom Dにあまりコストを割けない感じだったので「全部やるんで大丈夫ですよ」と言った上で特に問題なくできたので、結果的にはお互い楽になったのではないかと思います。

スポンサーブースや会場で声をかけられたりかけたりしながら雑用

スタッフとして歩いていると参加者の方やスポンサーの方から声をかけられることがあります。

とあるスポンサーの方には廃棄物の捨てる場所やスポンサーの撤退開始時間などを尋ねられましたし、参加者の方には会場内の飲食可否などについても聞かれました。雑多だし細かいですが、当日の疑問ってそういうちょっとしたことが本当に多いんですよね。

一緒に物を運んだり、周りのあいてるスタッフに声をかけて手伝ってもらったり、そもそもの担当に繋いだり、持ち場ではないが手が足りて無さそうなところを見つけて細かいことをいろいろやりました。

Twitter監視

Twitterは私の本業なのですが、今回ハッシュタグを追うことでさまざまな事がわかってきました。

特に開始直後は運営のみんなも参加者の皆さんも分からないことが多かったので、「参加者は何が分かっていないか」というのを上手に拾って伝えるための様々な連携が必要でした。

そのへんも細かく動けたのかなと思っています。

Room Dの休憩所は最初本当に誰も来なかったのですが、何度かツイートしてたら最終的には利用者も増え、人混みから離れた休憩所という感じでワークしていたのは良かったです。

メンバーと本部に見えた課題

SREや組織づくりにも言えることですが、リーダー(指揮系統)の存在はとても重要です。しかし、それ以上に「自分で考えられるメンバー」の存在も重要で、指示待ちだけのメンバーしかいないと当日のオペレーションは回りません。

今回みなさんSREという共通言語もあってそんな丸投げみたいなのはなくて非常によかったですが、時々コミュニケーションが上手く行かないこともあったり、誰かが仕事を多く抱えてしまうみたいな状況があったので、そこは課題なのかなと思っています。その一方で、当日余裕がある人がちゃんと動ける体制になっていたのは非常によくて、全体的に見たら大きな事故はなかったと思います。

メンバーも指揮系統も、できる、できない、なにが必要、何がいらない、という話が明確に表明できるようになるだけでも改善できるような感覚を受けました。

再現性のある改善案は重要なので、他にもみんなで振り返っていきたいですね。

おわりに

おかげさまで無事終わり、運営の皆様お疲れさまでした。と言いたいです。

好意的なフィードバックが非常に多くありがたいですし、今後もやっていけそうな情報がいろいろ得られて本当によかったです。課題についてもSREを志す運営なのできっと次には振り返ってアクションに起こせるだろうと思います!

SRE Nextはいいぞ。