inductor's blog

nothing but self note :)

あの時に言われた一言にずっと救われ続けているという話

年の瀬なのでちょっとした思い出話を書き記しておく。

自分が高専を中退したとき、精神的にはかなりズタボロな状態で、この時期(年末年始にかけての冬休み)から既に登校が不可能な状態になっていた。お世話になっていた寮にも年始からは戻ることが難しく、単位ギリギリでなんとか大学受験の資格だけをもらえる「修了退学」というところにこぎつけられるかどうかだった(結果的にはそうなった)。

当時の担任(今はもう定年で学校を去ってしまったらしい、当時は本当にお世話になった)から、出席日数の関係で体育をあと1時限分受ける必要があるため、登校したほうがよいと告げられ、当時既に留年までしていたので1つ下の「同級生」たちに奇異の目で見られながら久々の登校をした。このとき既に退学をすることは心に決めていて、ついでなのでお世話になった先生にご挨拶に伺った。

このとき、ある数学の先生に言われた一言が今も心に残っていて、凹んだときや迷ったときに元気をくれる。

「君は(数学の)センスがあるから、学校を離れてもきっと大丈夫だよ。」

もしかしたらただの気休めで声をかけてくれたのかもしれないし、本当に普段からそう思ってくれてたのかもしれないし、実際どうだったのかはわからない。ただ、大丈夫の言葉が重く僕の心に響いたのは間違いない。自分ではセンスがあるかどうかなんて分からないし、どちらかというと理系というククリでいえば数学が苦手な方だとも思っているけど、面白いと思うし、YouTubeで面白い数学の問題の動画とかは割と日常的に見ていると思う。高専に通ってよかったと思うことの1つは、そういう教養が少なからず身についたことだ。数学に限らず、今でも日々のエンジニアリングの実践において高専で学んだことの多くが活かされていると思う。変に体育会系気質なこともあったけど、まあそんなもんだろう。都合のいいことだけ引っ張って活用させてもらっている。

話がそれてしまった。何が言いたかったかというと、あなたの周りにいる若者に言った何気ない一言が、その人の人生の支えになるかもしれない、みたいな話だった。少なくとも、僕は救われたし、今でもたまに元気をもらえる。

同じ高専の後輩と、ふとその先生の話になったときにそんな思いが巡った。ちなみにその人はTwitterを始めたらしくアカウントを教えてもらった。こっそりフォローした。

多分今日が今年最後の投稿。皆様良いお年をお過ごしください。